――林田さんは、漫画・アニメは好きですか?

 好きですね。私、漫画にハマったのがコロナ禍なんですよ。それまではむしろ妹とか家族のほうが好きで、家族がリビングでアニメとかを見てるのを「へええ」って思いながら見てたんですけど、コロナ禍で一気読みしたらハマっちゃって、そこからめっちゃ見てますね。

――何がきっかけだったんでしょうか。

『ONE PIECE』(尾田栄一郎)です。漫画を一気読みしたんですね。ハマっちゃって、100巻一気に読みました

――読んだのは紙?

 コロナでキャンペーンをやってて、多分無料期間だったんです。初めはデジタルで読んで、その上で全部揃えたんです。だからまだ好きになってから3年くらいしか経ってないのに。もう100巻を5周くらいしてるんですよ。巻数で言ったら500巻くらい読んでて。

――好きなキャラは誰ですか?

 トラファルガー・ローってキャラクターが大好きなんですけど、めっちゃかっこいいんですよね。ロー大好きです!

――デジタルで読んでも、紙で買うタイプなんですね。

 私けっこうコレクション癖があって。ランダムのグッズとかあるじゃないですか、全部揃えたくなっちゃうんですよ。だからグッズの箱買いとかもしちゃうんですよね。100巻もあるから全部並べたらいいよなと思って、『ONE PIECE』は本で持ってますね。

――ほかは電子ですか?

 ほかの作品は、そもそも週刊で『ジャンプ』(『週刊少年ジャンプ』)買ってるんですよ。『呪術廻戦』(芥見下々)も紙とデジタルで買ってて、『ヒロアカ』(『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平)はデジタルで買ってて、『Dr.STONE』(原作/稲垣理一郎 作画/Boichi)もデジタルかな。『暗殺教室』(松井優征)は紙で持っていて。『ジャンプ』っ子なんですよ。すごいハマってしまいまして。『ジャンプ』大好きです。

――『ジャンプ』作品はどこが魅力ですか?

『ジャンプ』も最近けっこうダークファンタジーが多いので一概には言えなくなっちゃったんですけど、やっぱり「友情・努力・勝利」って素晴らしいなって。毎回改めて読んで、胸が熱くなる……「うわー、この展開熱い!」って毎週めちゃくちゃなってます。

――その『ONE PIECE』も、終わりが見えてきたんでしょうか。

『ONE PIECE』は最終章には入ったんですけど、3年は絶対やると思います。尾田っち(尾田栄一郎先生)も、そんなすぐには終わらないですって言ってたから大丈夫そうなんですけど、今年は『ヒロアカ』と『呪術』が終わりそうなので、巨塔がなくなってしまうなって、寂しい感じはしていますね。

――アニメにハマったのは漫画を読んでからですか?

 そうです。『ジャンプ』原作のアニメを見るようになって、それこそ『ONE PIECE』なんかは毎週やってるし、どうせならどっちも見ようと思って、アニメも『ジャンプ』原作は見てますね。あとは好きな声優さんがいるので、その声優さんが出てたら見てみようかなって。

――では、声優を好きになったのもアニメきっかけですか?

 そうです。それこそ『ジャンプ』原作のアニメに出てた方を好きになって、そこから広がって。基本『ジャンプ』原作が多いんですけど、たまにほかのアニメも見たりしてますね。

――撮影中に話されていた『文豪ストレイドッグス』(原作/朝霧カフカ 作画/春河35)は?

『文スト』は逆に、友達から勧められてアニメから入って、続きが気になるから漫画も買おうってなって、全部揃えました。

――『文スト』の好きなキャラは誰ですか?

 太宰治と中原中也のコンビが好きなんですけど、最強コンビなんですよ。その2人でいるところが好きですね。

――ほかに集めている作品はありますか?

『東京卍リベンジャーズ』は電子で集めました。あとは全部『ジャンプ』ですかね。『ハイキュー!!』(古舘春一)もデジタルで全部買ってたりしますね。

――電子はどこで買ってるんですか?

 アマゾンで、Kindleで買ってるんです。

――漫画アプリじゃなくてKindleなんですね。

 漫画アプリで待てないんですよ。結局課金して先読みするので、だったら単行本を買いたいなっていう気持ちがあって。『ONE PIECE』だったらSBS(「質問を(S)募集(B)するのだ(S)」の略である質問コーナー)とか、単行本ならではのページがいいんですよ。だから週刊で『ジャンプ』買ってて、お話は知ってるけど単行本も揃えたいんですよね。

――20歳になるまで漫画は読んでなかったんですよね。

 そうなんですよ、まったく。全然見てなかったですね。むしろ家族みんなが『ONE PIECE』とか見てて、妹のほうがアニメとか好きだったので、「なんで急にハマったの?」「どうしたの急に?」ってすごい言われました。だから20歳になって少年ジャンプっ子になったので、20歳で少年の気持ちを取り返しました。

――生涯で一番好きな作品も『ONE PIECE』になるんでしょうか。

 そうですね、ただ『ONE PIECE』は完結してないんで、どうなるか分からないから難しいですね。面白いのは当たり前なんですけど、立ち位置が殿堂入りレベルなので。一番好きなのはもちろんなんですけど、終わってないから気になるよね、みたいな。

――林田さんが生まれる前から始まっている作品ですからね。

 私より年上です、『ONE PIECE』。始まったのが1997年なので。アニメが始まったのも99年なので、そこそ小学生の時とか、すごい同級生がハマってたんですよ。ほんとに半ズボンで赤いTシャツ着てる『ONE PIECE』大好きな子がクラスにいましたもん。麦わらは学校にダメって言われて、ちゃんと通学帽かぶれって言われてましたけど。それくらい私の世代がブームだったと思うんですけど、一足、三足くらい遅れてハマりました。

――少女漫画とかは全然通らなかったんですか?

 中学生の頃とかは好きだったんですよね。『ちゃお』とか、あと映画化される少女漫画があるじゃないですか。そういうのとかはけっこう気になってて、『君に届け』(椎名軽穂)は持ってたというか、DSで読めたんですよ。『君に届け』じゃないかな、私3DSで漫画読んでました。
 あと、完結までは読まなかったんですけど、『CRASH!』(藤原ゆか)って漫画にすごいハマってる時期がありましたね。男性アイドルをプロデュースする女の子とアイドルの恋愛モノの少女漫画だったんですけど、めっちゃ好きでしたね。
 前は少女漫画も好きだったんですけど、最近はほんとに読まなくて。あれ読みたいこれ読みたいって気になるのはけっこうあるんですけど、いまは週刊で『ジャンプ』を追っちゃってるので、頭が追いつかなくて。『ジャンプ』はデジタルの『ジャンプ+』もあるので、そっちも読んでると頭が追いつかないんで、とりあえず『ジャンプ』だけ追ってますね。

――『ジャンプ+』作品も読んでるんですね。

 読んでますね。4月から(取材は3月に実施)『地獄楽』(賀来ゆうじ)っていうアニメが始まるんですけど、面白くて。あと『鴨乃橋ロンの禁断推理』(天野明)って作品もアニメ化するんですよ。これ、『文スト』と同じ会社が作るんですね。だからすごい期待してて。漫画のほうはもうすぐ完結しそうな雰囲気なんですけど、みんなに読んでもらいたいくらい面白いです。

――『ゲー魔王』(普津澤画乃新)とかはどうですか?

 途中まで読んでるんですけど、1話めっちゃ面白かったです。3話くらいまで読んで、一気読みしたいなって思って溜めてるんですけど、漫画なのにドット絵のキャラクターが出てきて。ゲームの中に迷い込んで戦う話なんですけど、すごい面白かったです。漫画家志望の主人公だから、頑張ってゲームの漫画を描く話なのかなって思ったら、自分が小さい時に作ったゲームをなぜか友達がコピーしてて大ヒットしてるんですけど、そのゲームの中に迷い込んで、なぜか魔王を倒すっていう。1話でけっこう「えー」って、これアクション漫画なんだって思いました。

――声優さんはどこで好きになるんですか?

 初めはアニメを見てて、「このキャラ好き」「このキャラ好き」「このキャラ好き」っていうのが、全部同じ声優さんだって気付いて。私この人の声好きなんだって、その声優さんが出てるアニメを見たり。あと声優さんのバラエティがあるんですけど、それを見たりして、この人好きだなってなりがちですね。。

――それで人となりとかも分かって。

 そうです。好きになるときは、キャラクターとかも好きだなってなりますね。

――実際の人物を見て、アニメのキャラと違って「ちょっと…」みたいなのはないですか?

 まったくないです。もう「すごいな」が勝っちゃうので。声優さんの職業かっこいいなってなるから、こんな人だったんだ、っていうのはないですね。

――好きな声優さんは?

  声優さんが好きだっていうのはけっこう言ったりするんですけど、名前を出すのは初めてかもしれないですね。内山昂輝さんって方と、石川界人さんって方が好きです。

――どのキャラでハマったんでしょうか。

 石川界人さんは、『ハイキュー!!』の影山飛雄です。いい声だなって思ったら『ヒロアカ』の委員長(飯田天哉)もやってて、このキャラもやってるんだって調べたらすごい面白そうな作品ばかり出てらっしゃって。特にバラエティを見始めたら、この人めちゃめちゃおもしろいなと思って。バラエティに出てる姿しか知らないんですけど、めっちゃストイックで素敵だなこの人って思って。
 内山さんはそれこそ、推しのキャラというよりかは、このアニメも出てる、このアニメも出てる、このアニメも出てたんだってなって、よくよく聞いたらめっちゃ声好きだなってなって、ハマっちゃいましたね。

――どんなアニメに出てるんですか?

『呪術廻戦』『ハイキュー!!』『ヒロアカ』、やっぱり『ジャンプ』なんですけど、この人ほとんどの『ジャンプ』作品に出てるんじゃないかと思って。すごいなって思って、気づいたら聞いてましたね。

――声優さんのバラエティというのは?

『声優と夜あそび』っていうバラエティを見てて。それはABEMAで毎日やってて、曜日でパーソナリティが変わるんですけど、木曜日の界人くんを毎週見てたんです。あと作品ごとのラジオとかがあるので、そこでしゃべってるのを聞けるじゃないですか。そういうので声優さんにハマったりしますね。

――リアルイベントに行ったりとかは?

 ないんですよ、それこそコロナ禍でハマっちゃったので、あんまりリアルイベントがなくて。一昨年のジャンプフェスに行って、その時に『呪術廻戦』ステージが当たって、それがリアルイベントに行った最初ですね。それから行ってないです。けっこう配信イベントが多いので、リアルイベントはあんまりないです。

――声優をやってみたいとかはありますか?

 あるんですけど、でも声優さんに対しての「すごい」が勝っちゃって尊敬の域になっちゃってるんで。私そんなのできないよって、自分からやりたいですとはあんまり思わないんですけど、それこそ『ONE PIECE』なんかは女優さんがゲストで声優をやられてるので、私もいつかあそこに立ちたいとは思いますね。

――聖地巡礼的なこともしますか?

 コラボカフェとかは、そこにしかないグッズとかが合ったりするので、そういうのはけっこう行きがちですね。スケジュールが合えばけっこう行っちゃったり、フラッと立ち寄ったりはしますし、アニメイトも暇だから行こうみたいな、普通にオタクな感じの生活してます。

――グッズはけっこう買うタイプですか?

 一個買っちゃうと全部集めちゃうので、その一個までのハードルはけっこう高いんですけど、すごい大好きってなったら勝っちゃいますね。家にロフトがあるんですけど、ロフトがグッズ置き場みたいになって、溢れ返ってます。

――どんなグッズを集めてます?

 フィギュアは集めるとキリがないので集めてなくて、アクスタとか缶バッジとか。あと、クリアファイルが一番安いので、支出を減らすためにクリアファイルをよく買います。それを全部ファイリングして。クリアファイルをファイルしてるんです(笑)。缶バッジも、缶バッジ用のポケットが有るファイルがあるので、それに入れたり、アクスタも前が見えるように入れてファイリングしてます。

――最近はどこか行きましたか?

 一番最近は極楽湯ってとこで『文スト』がコラボしてたので、妹を連れて行きました。妹も『文スト』にハマってくれたので。あと、麦わらストアっていう『ONE PIECE』だけのショップが全国にあるので、そこはポイントカードも持ってるのでけっこうフラッと立ち寄ります。

――極楽湯ではどれくらい使いました?

 3万円使ったんですよ。コラボメニューでご飯のメニューがあって、ご飯とか飲み物にコースターが付いてくるんですよ。それをコンプリートしたくて買ってたんですけど、6品目くらいの段階で、同じ柄でカードが売ってるってことに気づいて。じゃあそっちでコンプリートしようと思って、そのカードを30枚買いました。全10種くらいのやつを30枚買ってコンプリートして、満足して帰りました。ああいうのってランダムで置かれたりしてるので、5万円くらい使う予定だったんですけど3万円で済んだので個人的には満足してます。

――オタ友はいますか?

 妹ですね。それこそ私が急にハマっちゃったので、ずっといっしょにハマってくれた子みたいなのがいなくて。妹がずっとアニメ好きなのは知ってたので、私ハマったんだよねって言ったら妹も嬉しがってくれて、一緒にカフェ行ったり、再来週も『文スト』がロールアイス屋さんとコラボしてて、グッズがかわいいから行こうって話してます。
 映画とかも友達いないのでひとりで行ったりしてます。『ONE PIECE』の映画(『ONE PIECE FILM RED』)も18回くらい見に行きました。これもまたコンプリート癖が出てしまったんですけど、入場者特典が欲しかったんです。今回の映画が入場者特典が2週間に一回くらい変わったので、毎回変わった初日の朝イチで絶対にゲットしに行って。人気のやつはその日のレイトショーでもうなかったってのを見たので、これはもう毎回朝イチで行かないとと思って、仕事がない限り朝イチで行ってましたね。仕事で朝イチに行けない日も、その日の夜にダメモトで行って、結局コンプリートできたんです。それも全部一人で行きましたね。私が普通に会社員とかだったら絶対できてなかったので、芸能やってて良かったなと思いました。

――ファンも漫画好きなのは知ってるんでしょうか。

 知ってる方もいますね。イベントでは毎回『ONE PIECE』の話ししてるじゃん、っていうくらいしてたりするし、撮影会とかでお客さんと話す機会とかはだいたい漫画の話をするんですけど、ツイッターではそんなに言わないので。ファンの人興味ないだろうなと思ってわりと抑えめで言ってるので、みんながみんな知ってるかっていうとそうじゃないですね。直接会ってる方は知ってくれてると思うんですけど。

――林田さんに会いに来るならこれだけは読んでおけ、という作品はありますか?

『ONE PIECE』は、読んでって言うには多すぎるので勧められないんですよね。最近熱いっていう意味では『ヒロアカ』とかが読みやすいし面白いんじゃないかなって思いますけど、全然読んでなくても私がイチから教えるので安心して会いにきてください。